真剣遊び

昨日は、振付でお世話になった、

髙橋典先生の勇姿を観に、

某ねずみの海の国に

浸染物メンバー6人で行って参りました。

 

演劇関係者の人とこういう

『ザ・レジャー』という場所へ出向くのは初めてで、

メチャメチャ緊張しておりました。

 

全員劇団員だったらまた違う感覚なのかもしれませんが。

2年程前に3〇〇メンバーで慰安旅行に連れて行ってもらった時と

確実に違う気持ちなんですよ。

あの時は物凄く楽しみでワクワクしていたんですけど。

何なんでしょうね。こういう気持ち。

 

自分が主宰している団体で、こう、芝居以外の所で

キャッキャとはしゃいじゃうかもしれない事に

抵抗があるというか。

いや、というよりも、公演が終わったばかりで、

物凄く反省点も多い中で、

打ち上げで上がりきったというのに、

また更にただただ楽しんじゃう事に抵抗があるというか。

 

あ、分かった。

演劇の神様に申し訳ない気がしちゃっていたんです、多分。

 

もっと苦しまなくちゃいけないって思ってて。

もっと悩まなくちゃいけないって思ってて。

 

そんな中で王道の夢の国に行く事が

果たして良い事なのだろうか。という。

 

色んな人に「楽しい」「面白い」と思ってもらうために、

そういう事を突き詰めて考えなくちゃいけないのに、

自分が楽しんじゃって良いのだろうか。

 

そんな気持ちのままで、楽しみにしている皆と

行って良いのだろうか。

 

そんな葛藤が私の中で緊張を生み出していたのかもしれません。

 

 

・・・前置きが長くなりましたが、

そんな緊張どこへやらすっ飛んでいきまして、

楽しんじゃったんですよ。

没頭ですよ。

 

誰かに楽しんでもらいたいと思うのだとしたら、

自分も真面目に遊ばなきゃダメだと思いました。

 

「真剣に遊んだ」とでも申しましょうか。

 

平均年齢34歳のこのグループの人々が

噴水みたいなところで

小さいお子さんしか遊んでいないところに

猛ダッシュで駆け込み、

キャアキャア子供と一緒にはしゃいで

パンツまでビッシャビシャになって遊んでいたわけですよ。

 

晴天でしたから、

服も乾いた頃に、また

ビッシャビシャになるアトラクションで楽しんじゃいましたよ。

 

写真をご覧いただければ分かるのですが、

虹まで空に浮かんじゃってるし。

 

朝8時に東京駅で待ち合わせて、

そして帰ったのは最終電車ですよ。

 

8月をこんな風な遊びで一日中満喫したのは

10年以上振りでした。

 

『真剣に遊ぶ』というのは大変心地良いものでした。

 

そして典先生も、

振付だけではなく、

チケット作業やら縫い物やらパンフ渡しを

手伝ってくれていた人とは思えない位

煌びやかな衣装に身を包み、

ショーという夢のような別世界の中で

華やかに歌って踊って、物凄く輝いておりました。

 

濡れた体に冷房を浴び、

凍死直前の状態で観ていましたが、

真剣な遊びの中で、

『表現する』という事を

また大いに考えさせられたのでした。